カーボンオフセットとは?

日々の活動の中で私たちは多くのエネルギーを消費しています。
そしてそのエネルギーの多くは石油や石炭などの化石燃料から取り出しています。
車のガソリンや軽油、暖房機器の灯油などはその場で目に見える形で燃焼させますし、
コンセントから取りだす電気も、それを発電する現場(火力発電所など)で
やはり化石燃料を燃焼させることで生み出しています。


そうした化石燃料の燃焼に伴って、二酸化炭素などの温室効果ガスが発生します。
エネルギーをたくさん使えば、それだけ多くの温室効果ガスを排出することになります。
したがって温室効果ガスの排出を減らすためには、
無駄なエネルギー使用を控えることがまずなにより大切です。
誰もいない部屋を煌々と照らす無駄な照明。
夏なのに上着がなければ凍えてしまうような冷やし過ぎの冷房。
急発進&急加速(そして急ブレーキ)でエンジンを過剰に回す運転。
そのようなエネルギー消費は、それをやめても私たちの利便や安全を損なうことはありません。
であれば無駄は省いたほうが良いのは当然です。


しかしそのように無駄を省いても、
私たちはエネルギーをまったく使わないで暮らすこともできません。
自分の削減努力ももちろん大切ですが、たった一人でできることには限界があります。


「カーボンオフセット」は省エネなどの努力をしても、どうしても排出してしまう温室効果ガスについて、
削減するための手段を持っている他の人に、替わって削減してもらうこと。
「替わりの削減」をしてくれる人を支援し、温室効果ガス削減の「協働の輪」をつくることで、
地球上全体で見た場合の温室効果ガスの「収支」を差し引きゼロにするという考えです。