どんなユニフォームにもカーボンオフセットを
COJ: カーボンオフセット対象商品について教えてください。
わたしどもが取引していますメーカーさんのユニフォームをはじめ、
自社で作っているユニフォーム、タオル、Tシャツなどのノベルティ商品全般において
カーボンオフセットをつけることができます。
製品1点あたりのオフセット量はお客様によって異なりますが、
だいたいユニフォームでしたら1着につき3〜5kg、タオルなどでしたら500g〜3kg程度です。
これまでのカーボンオフセット量の実績は2010年6月までで114トンとなりました。
COJ: カーボンオフセット導入のいきさつを教えてください。
わたしどもの会社の理念として、人と環境とのつながりを重んじる、というものがあります。
人と環境の調和をめざして会社運営をしているので、環境活動にも力を入れたかったのです。
昨今では排出権のことが巷でも問題になっているので、このことを通じてお客様にも何か提供したいと思い、
行き着いた一つがカーボンオフセットでした。
COJさんを選んだ理由としては、名立たる企業がたくさん参加していて信頼度も高く安心感があったからです。
また、契約後も丁寧に指導してくださるので助かっています。
社会、お客様、そして自分たちのためにも
COJ: 社内の反応はいかがですか?
今ではカーボンオフセットの認知度もある程度高くなってきましたが、
わたしどもが導入を始めた2008年ごろには、まだその言葉自体も知られていませんでした。
カーボンオフセットを先に取り入れたメーカー様と協同で勉強会を開いたり自主的に学んだりと努め、
現在では社員たちにも十分浸透したと思います。
やっていてよかったと思える点は、他の同業者との差別化が図れたことでしょうか。
またこの活動が社会のため、お客様のためになっていることをはじめ、
環境への関心度が深まったという点ではわたしたちのためにもなっている、
ということは非常に意義があることと思います。
COJ: 社外の反応はいかがですか。
新しい取り組みが珍しいということもあり、お客様にも関心を持っていただけることが多いようです。
わたしどもでは官公庁との取引も多く、そうした公の行政機関では国の姿勢も手伝って、
このような活動に対しての理解があり、反応は好意的で対応も早かったと思います。
他にも運送業などCO2排出に敏感なお客様はもちろんのこと、
スーパーなどのお客様もわたしどものこの取り組みに賛同してくださっています。
カーボンオフセットのロゴが入ったワッペンをレジ、生鮮部、総菜部の方々の
ユニフォームに縫い付けて着用していただいていますので、
お客様の社内にもまた消費者の方にもアピールできるような形になっています。
さらに活動を知っていただくため、取り組みのアピール用としてのカードやポスターを作りお客様に配布しています。
地域の環境のためになる活動を
COJ: 他にされている環境活動はありますか。
週に一度、朝20分程度の地域清掃を7、8年くらい前から始めました。
社内でシフトを組み、就業前に駅から会社周辺までの掃除を行うのです。
この場所があっての自分たちの会社なので、何か地域に貢献しようという気持ちから始まりました。
地元の方からは感謝の言葉をいただくこともあり、とても嬉しく思います。
自分自身もゴミに敏感になり、道に落ちているとつい拾ってゴミ箱に捨てないと気が済まない、
という習慣が身に付くようになりました。
わたしどもではボランティア委員会というものがあり、その者達がリーダーとしていろいろな活動を決めていきます。
例えば、企業様では定期的にユニフォームを一新するという場合もあります。
そういう中で一度も着なかったユニフォームがそのままだと捨てられてしまうケースも出てきます。
そうした商品を引き取り、フィリピンの貧しい村にボランティア団体を通じて送るという活動もしています。
これに関連していることですが、年に一度会社の駐車場を開放してバザーを開催し
不要になった在庫を地域の方に買っていただきます。
その売り上げ代金をフィリピンに物資を送る際の船便送料として使っています。
だいたい年間で2〜3回程度、1箱200kgのユニフォームを8箱くらい支給することができます。
使用済みユニフォームのリサイクルに関しては、お客様にリサイクル業者の紹介などを適宜行っています。
COJ: 今後の課題、やりたいことを教えてください。
いま、カーボンオフセットについての規定は行政機関、
自治体などによって異なっているなど、あいまいな点があります。
その辺りが早く統一され明確になってほしいと願っています。
そうすれば、お客様に対しても説得力が増し、いっそうこの取り組みをアピールしやすくなると思うのです。
また、わたしどもはより地域に貢献していきたい、という思いがあります。
今後、横浜市内でカーボンオフセットのプロジェクトがあれば是非参加したいと考えています。
例えば、風車によって作られた電力をユニフォーム製作時のエネルギーに充てるなどといった、より環境に良い試みをしてみたいと思います。
社員たちに向けての要望では、環境とは、社会に貢献することとは何か、と自覚を持って考える人になってほしいと願っています。
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