簡単にはじめられるエコ啓蒙としてのマイバッグを
COJ:カーボンオフセット対象商品となったエコバッグを販売するようになったのは?
環境にいいものを商品にしたいと考えていたのですが、マイボトル、マイ箸などエコグッズがいろいろある中、
マイバッグならレジ袋の削減になるし一般の方が始めるのに取り掛かりやすいのでは、と思いました。
食料品を買わない人はいないし、スーパーなどは大体の人が行きますよね。これがいちばんなじみやすいのではと考えての結果です。
サイトを始めてまだ2年目でわからないことも多いままエコバッグ販売を始めましたが、
インターネットという環境のおかげかお客さまの反応がすぐに返ってくることは、本当にありがたいですね。
「機能性に優れた、丈夫なエコバッグがいい」「洗えて長持ちするものがほしい」などの声を参考にしてエコバッグを作っています。
「環境にいい」と自信をもって謳える商品をめざし
COJ:カーボンオフセットに興味を持ったのはどうしてですか?
おかげさまでエコバッグの売れ行きは好調で、特に主婦層に人気があります。
そうした方々は人とは違うデザインのエコバッグを望んでいることが分かりました。
エコバッグだから何でもいいというわけではなく、おしゃれでファッション性の高いものを求められていることが分かりました。
デザインも多様になりエコバッグの種類も増えていったのですが、いつも葛藤がありました。
エコバッグを製造するにもエネルギーは使うし、CO2を排出してしまいます。
せっかくレジ袋使用を減らせても、これでは環境に良いとは言えないのではないかと思えてなりませんでした。
そのうちに、私たちが売っているものは良いものなのに、製造過程でCO2を出している。
その解決の道はないだろうかと模索するようになっていました。企業としての環境運動っていろいろありますよね。
植林をすることや地域のゴミ拾いなどもそうですが、何かもう少し無理なく継続的に取り組めるものはないかと探していたのです。
具体的な手段でかつ、自分たちが発信者となり、そこから広がっていくような活動がいいな、と。
そんなときに雑誌やインターネット上でCOJさんのことを知りました。
早速連絡をとり説明を聞いたところ「出てしまったCO2を減らしたい、大元になる部分を減らしていきたい」
という私たちの気持ちがCOJさんの方向性とまさに合致しており、ぜひ一緒にと話が決まりました。
4月に連絡をとり5月にはオリジナルのエコバッグにカーボンオフセットを付加して販売を開始しました。
その後、せっかくやるなら全商品を対象にしようと9月からはすべての商品に付加することを決め、
約4トンのカーボンオフセットを目標に掲げています。
たくさんの人に興味をもってほしい−そのためにできること
COJ:社内や社外の反応はいかがでしたか?
内部の者には「いいことならすぐやろう」といった具合にすぐに受け入れてもらえました。
社長も何か環境にいいことをしたいと常々考えていたようなので即賛成でした。
エコバッグは気軽にお客さまたちが意識改革できるような、しかも単発でなく継続的に行える身近な活動のひとつです。
ただ、バッグ製造の工程でCO2が出てしまうというマイナス面だけがネックでしたが、その点が解消され安心して販売できるようになりました。
カーボンオフセットをすることで「いいものだから使ってください」と、社員全員が胸を張って言えるようになったのです。
COJ:カーボンオフセットを説明するときの工夫は?
私自身、COJの方と話してみてはじめて理解できたという感じでした。
難しい説明をしても「分からないなあ」というイメージを与えてしまいがちなので、
お客様や取引先様には「バッグを作るときに出たCO2をこの活動によって相殺しています」
「商品購入を通じてCO2削減の活動に参加しているんですよ」と簡単に言うようにしています。
取引先や外部の方々の中には、カーボンオフセットという言葉を知らない人もいますが話をすれば大体の方に興味を持っていただけます。
「それはいい。どこに言えば出来るのか?」などと聞かれることもよくあります。
COJ:このように環境を意識するようになってご自身に変化はありましたか?
そうですね、無意識のうちにゴミの分別には厳しくなっているし、節電も気になるようになってしまいました。
会社でもパソコンがつけっぱなしになっていれば電源を切ったり、もう当たり前のようにやるようになりました。
レジ袋に関しては一切もらっていません。自分のエコバッグは常に持ち歩いていますね。
習慣化してしまえば、なんてことはなくて「レジ袋はいらないです」ってさらっと言えるようになっています。
こういうことが一般の方々にも広がってほしいと思います。弊社のエコバッグがそのきっかけのひとつになればと願っています。
COJ:今後やってみたいことはありますか?
エコバッグはみなさんの関心を集める導入手段だと思っています。
ですから他の商材にも広げたいという思いは常にあります。
また商品だけではなく意識改革のひとつとしてメディア、特に弊社の場合はインターネットが得意ですから、ネットを使った情報発信をしてみたいです。
環境に関するさまざまな情報を集めたポータルサイトのようなものを作りたいと考えています。
これからは環境に対してできることを自分自身で見つけていく時代だと思います。
「自分が無理なくできることを自分で意識して続けていく」、そのお手伝いができるような情報発信ができればいいですね。
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